チップの功罪

チップの功罪海外旅行

日本では基本、日常生活で、チップをあげる習慣はありません。海外に出ると、チップをあげる国が多く、日本人は最初戸惑う事が多いです。海外のレストランで会計の時、ガイドブックを見ながら、律儀に10%だの15%だの計算して、机の上に置いたりします。ホテルのチェックインの時も、ポーターに荷物1個幾らだとか、いちいちチップをとられるのは、勿体ない気がしてしまうのも度々です。

どうせ、嫌々あげるなら、それを使わない手はありません。チップって、とくにサービス産業で習慣化しています。サービスの対価として存在します。有効にチップを使う方法があります。チップの額の平均があるとすると、その倍、あるいは3倍払うのです。

昔、ハワイのリゾートホテルでの話。予約なしで、とあるホテルに飛び込み、フロントで満室と言われても、100ドル紙幣をそっとあげると、「ちょっとお待ちを」の一言。「希望の部屋が一杯なのですが、ちょうどグレードアップした部屋が1室空いていますので同じ料金で結構です」と不思議な魔法が。ホテルのボーイに5ドルあげるところを100ドルあげます。滞在中だいたいの無理は聞いてくれます。必要なものなんでも揃います。

これが、日本ではそうはいきません。満室と言われたら、いくらせがんでも、受付に強力なコネでもない限り取れないのです。皆一律平等社会主義国家なのです。 チップの額や渡す場所、渡し方で、快適になる場面があります。今、アメリカでは、ホテルで100ドル(1万円)では動かなくなりました。インフレです。

バンコクで、ドアボーイに渡すチップは、20バーツ(60円)です。私、初日に100バーツ(300円)渡します。1週間は、彼は、毎日ドアを開けて、重いキャディバックを率先して運んでくれます。日本で、ホテルで300円あげたら、怒られる金額ですよね。チップの国にある拝金主義。そこでは、日本からのお土産より、300円が効く場所なのです。