サイクル理論

サイクル理論海外投資

先週、人間の感性の変化は同じ道をたどる話しを書きました。それをもとにした投資の考えで、株式投資の世界では、サイクル理論があります。

飲料会社においては、夏は暑いので必ず売上が伸びるので、1年をサイクルに考えると夏は飲料会社の株価が上がる事になります。アメリカの選挙は、4年後で、選挙1年前は、票を取るのに株が上がり、選挙が終わる最終年には、もう気にしないので下がると言った、4年事のサイクル理論。一番長いサイクルでは、60年サイクルも有名なものです。60年すると、人間が生まれ変わり、歴史は繰り返されると言ったもの。

色々な尺度でサイクル理論が存在しますが、科学や技術革新の進化で、サイクルそのものが壊れる分野も存在します。例えば、伝達の分野では、昔、黒電話、携帯、そして、インターネットと各段に進化して、そのタイムラグがなくなった、ファッションや音楽の分野は、サイクルが崩れました。

一番進化していない分野はどこ?と思えば、人間の「心」です。簡単な例を。江戸時代も、明治も、昭和や平成、そして今後の令和の時代も、若者達は、皆同じように恋をします。そして、失恋。心が傷つきます。これが、AIの世界では、1度心の痛みを味わうと、次回から進化して、失恋しないような回避行動やプログラムになるでしょう。 いくら、電話がインターネットになったり、車が自動運転になっても、そう、人間の心は、変わらず、進化しないのです。

人間の心は、愛とか幸福とか清い部分ばかりではなく、強欲とか虚栄とかダークな部分もあり、そこも進化しません。強欲が戦争を引き起こすならば、それは、60年ごとに忘れた頃に必然的に起こりうる事です。それが、経済の世界では、グローバリズムを否定し、自国優先になるのは、必然の事のようです。さて、心が進化しないのならば、この先起こる事は、予測できる事です。

直近のサイクルでみても、オリンピックとその開催地の株価の関係の過去をみても、変化はすぐそこに迫っています。どうするか?自分の資産をどう守るのか、そしてどの国で守るのか、どう守るのか、今考えるべきです。歴史に学びましょう。