生活実感為替レート

為替レート海外移住

リタイヤ後、何をしたいですか?という質問に、「まずはゆっくり海外旅行」が1番だそうです。それが、もう目の前に迫っている人や、実際に海外で日本の預金を頼りに生活している人にとっては、円安は好ましくありません。日本のテレビのニュースでは、円高になると、一斉にニュースキャスターが、悪い事が起こっています口調でコメントし、円安は良い事と決めつけた口調が多いです。実際に海外旅行をしたい人にとっては、円安は最悪、円高は歓迎、それぞれ立場によって違いがあります。いつも言っているように、マクロではなくここではミクロ、すなわち、自分中心で考えてみます。

マクロ経済学では、名目為替レート(nominal exchange rate)と実質為替レート(real exchange rate)と難しめの言葉を使っています。簡単に言えば名目は良くテレビのニュースで言うレートで、実質は、物価をかみした、為替レートです。

日本の資産をもとに、海外旅行や海外で生活をしているとすると、名目為替レート以上に円安を痛感します。それをエコノミストは、実質為替レートでは更に円安であると表現しています。例えばマクドナルド1個買うのに幾らかを比較計算してみると、生活実感為替レートは、(これは、ここだけの造語です)さらに円安です。

マクドナルドのような世界同一企画の物の価格比較ではなく、海外で日本と同じ水準の物やサービスを受けたいと考えた時、同じレベルの質を海外で手にしようとすると異常に高いか、また、そんな高品質の物がなかったりします。今、多くの日本人が、「やっぱり日本が最高だ」と訴えるようになる訳です。簡単な例を。スギ薬局に行って、目薬コーナーを見てください。コンタクトの上からとか、目にスッキリとか、ビタミン入りとか、とんでもない種類の目薬があります。セブンイレブンのプリンコーナーに行ってください。柔らか、トロリとか、食感で様々なプリンがあります。全て数百円で売られているのです。海外で同様の高品質な商品を揃えると、コストからいって数百円では無理でしょう。

さて、言いたい事は、日本人であれば資産は円が大半。それを海外で使うには、名目為替レートで交換します。貴方の資産価値は計算で出ます、それは、国と国の貨幣を変えただけの話。その名目為替レートからの数字をさらに倍にする方法があります。海外でお金を使うときに、倍の使用感があれば、名目為替レートとは違い、超円高を演出する事が出来るのです。この考え方をすれば、貴方の資産は一挙に2倍になったも同然。海外で使用感が得られる国を選び、そこで生活すれば良いのです。

働く国、投資する国、生活する国、遊ぶ国、色々使い分ける時代です。国を使い分ける話は、また勉強会で。